IT系の資格ってどんなのがあるの??

何の記事??

就職や転職をするにあたって、やはり資格って持っておくと安心ですよね。
そこで今回は、未経験の方向けに IT系資格 を紹介したいと思います!!


資格の重要性

さて、資格を紹介する前に、
よくエンジニア界隈で議論される・・・

技術職に資格なんて意味がない!!

という問題について考えを述べたいと思います。

確かに資格があるからといって、素晴らしいサービスが作れるようになるわけでも実行速度の短いプログラムが書けるようになるわけでもありません。その点では、技術職に資格なんて意味がない!というのは一理あると思います。

しかし、資格の本来の位置付けを考えてみましょう。
資格を取得するということは以下の意味があると僕は考えます。

  • 共通認識としての知識を自分は持っていることの証明
  • 初対面の相手に、自分は目標に対して適切かつ計画的な学習ができる人間ですよという証明
  • 資格を取ることに意味があると思っていることの証明

三つ目無理やりすぎん!?というツッコミが飛んできそうなのは置いといて・・・

割と本気でこの三つが資格を持っていることの意義だと思っています。

共通認識を持っているということ

例えば「結合テスト」という専門用語が面接で出てきたとします。その時「結合テスト」ってこういう意味だよね?改めて説明しなくても僕はわかりますので、そのまま話を進めていただいて結構ですよ。と面接官に暗に伝えることができます。

ちょっと無理やりで滑稽な例えになってしまいましたが、言いたいことは伝わっていると嬉しいです。

計画的に物事が進められる

社会人になると自分のやりたい勉強、やらなければならない勉強が出てきます。その中で資格を取得する能力があるというのは忙しい中でも計画的に自分で勉強できますと伝えることができます。
資格の中身云々以前にものすごいアピールポイントになると考えます。

あなたが面接官だったらどちらをとりますか??

  • 能力はあります!!後半に徹夜しますけどプロジェクトは能力で乗り切ります・・・
  • ずば抜けているかは置いといて計画的にプロジェクトを進められます!!

一人のカリスマをとりたいのであれば話が別ですが、基本的な就職・転職での面接では仕事の仲間を募集しているわけです。

炎上プロジェクトを生み出しそうな人間と計画的な人間だったら、後者を選びますよね?

資格に意味があると思っていること

最近では、企業HP に各資格の取得者数を掲載している会社も多くあります。
会社として資格を保持することを推奨している証拠でもありますね。そのトップ層に面接で「自分は資格なんて意味ないと思っています」的な発言をすると面接官をやっているトップ層的にはどのような気持ちになるでしょうか?

言うまでもありませんね。
推測ですがおそらく面接官もトップ層も、資格を持っているから凄腕エンジニアなんだなとはならないし、資格 = 技術力でないことは百も承知だと思います。

その上で企業HPに資格保持者数を掲載している意味を考えたら、資格に意味があると自分は思っていますというのはある意味考え方の合致ですよね。


資格(国家資格)

ITパスポート

ITパスポートは、初歩の初歩的な位置付けの資格です。
あまり面接で豪語するにはちょっと弱いですが、資格試験を久しぶりに受けるとか、資格とは無縁の人生を送ってたぜ!って方には資格試験の勉強という意味で取ってみても良いのでは?と思います。

比較的に常識的な問題が多いので、飛ばして次に紹介する基本情報技術者試験を選択するのもありでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はめちゃくちゃメジャーな資格です。

確実にいつかは取得することをオススメします。
内容としては「設計〜テスト」「ネットワーク」「アルゴリズム」の問題と多岐に渡っています。

午前と午後に分かれており、午後では「プログラミング」の問題も出題されます。
言語はいくつかの中から選択できるのですが、最近 Python の問題が追加されたことも話題になりました。

未経験からの就職や転職であれば、この資格まで持っていれば十分だと思います。

ちなみにこちらの本は、資格のために読んだわけではないのですがイラスト多めの気軽な読み物的な感じでオススメです。未経験の方は、これを読むところからでも始められると知識が身につくかと思います!

応用情報技術者試験

こちらもいつかは確実に取得することになるかと思います。

企業戦略を立案する高度IT人材を目指すための資格と位置付けられている資格の通り内容は少し難し目になっています。

イメージとしては、基本情報技術者試験の難しい版だと思ってください。

情報セキュリティスペシャリスト

続いて少し専門的な資格を紹介します。

情報セキュリティスペシャリストは、セキュリティを取り扱うエンジニアであれば確実に持っておきたい資格です。

とはいえ、合格率も 15% と決して高くなく容易な資格ではないため未経験からの就職・転職の際に持っておく必要はないと思います。

ネットワークスペシャリスト

こちらも情報セキュリティスペシャリスト同様合格率のあまり高くない難易度の高い資格です。

ネットワークの運用・設計を行う業務の場合は目指したい資格の一つです。
ネットワーク系だとこの資格よりもベンダー系の資格を取得される方の方が多いイメージがあります。

ITストラテジスト

国家資格の最後に「マネジメント系」の資格の紹介です。

情報技術を利用して企業の戦略やビジネスモデルを考えられる高度IT人材を育成するための資格となっています。

こちらもエンジニアになってからの取得で全く問題ないですが、マネジメントにも資格があるんですという話をしたいために紹介させていただきました。


ベンダー資格

次にベンダー資格を紹介します。ベンダーによる資格のため受験日が多いことや受験料が高いことなど国家資格とは少し色が異なりますが勢いのある資格になっています。

オラクルマスター

ベンダー資格といえば、、、のようなポジションを確率しているオラクルマスターです。
難易度は、「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4段階でデータベースエンジニアになりたい方であれば Bronze の参考書を読むくらいは就職前にやってみても良いかもしれません。

Bronze だからと言って資格欄に書くのが恥ずかしいという資格ではないので、是非取得した際には履歴書に書きましょう。

Oracle認定Java資格

「Bronze」「Silver」「Gold」の3段階からなる Java の資格です。
よく Bronze は飛ばして Silver から!というアドバイスもありますが、初心者・未経験であれば、まずは Bronze から取得しましょう。

実は Bronze は世界標準ではなく、日本独自の資格のため現役エンジニアの中では Bronze は意味ない的な風潮があります。しかし、日本で就職をする上で未経験者が Bronze を持っていればそれは意欲を証明できるため下手に Silver で落ちてしまうくらいであれば確実に Bronze を持っておきたいところです!

ただ決して間違えないで欲しいのは、この資格の教本で Java のプログラミング学習をしようとしないでください。あくまで資格用の本になっています。

プログラミングの学習には不向きであり、あくまで資格として捉えてください。

ちなみに今回は Java を紹介しましたが Ruby や Python などの資格もあります。ご自身が勉強しているプログラミング言語に合わせて検索してみてくださいね。

CCNA

ネットワーク機器を提供しているシスコシステムズが主催するインターネット技術者試験です。
中小規模ネットワークの運用・構築ができることを証明してくれます。

ネットワーク技術者の登竜門的な位置付けですが、なかなか独学での取得はとっつきにくいところがあります。

スクールや学校で習っている人なんかは取得しておくと周りと差がつく資格といえますね。

LPIC

エンジニアとして必須で使うことになる OS の Linux についての資格です。

インフラ系エンジニアの登竜門的な位置付けですが、Linux は Web系を目指す人であれば確実に付き合うことになるため LPIC Level1(101, 102試験)は未経験でも持っておくと良いかもしれません。

ちなみに Ping-t というサイトと下記本で勉強すれば資格自体は合格できるかと思います。

ping-t.com

(PDF版付)徹底攻略LPIC Level1問題集[Version 4.0]対応

(PDF版付)徹底攻略LPIC Level1問題集[Version 4.0]対応

LPIC の学習方法は、Linux に慣れるという目的もあるので Mac の方は標準のターミナルでコマンドくらいは実際に試してみたいところですね。
Windows の方は Cygwin, gitBash などで Linux コマンドを使える環境を作ってみるのも良いですね。


最後に

さて今回紹介したのは、IT系資格のメジャーどころです。
とはいえ、裏を返せば知っておいて欲しい資格一覧でもあります。

資格を取ることだけが全てではありませんが、もし紹介した資格を取得する3つの意味に賛同いただける方は、資格取得も考えてみてくださいね。

それではまた次回〜